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市田柿生産者の皆さんへカビ発生の防止についてお知らせします。
加工期間中の降雨が多いことから、加工中の干し柿にカビの発生が見られ、各生産組合・団体においても発生防止対策を講じていただいていることと思います。

気象庁が発表した1か月予報(11月14日~12月13日までの天候見通し)によると、11月下旬にかけての期間前半は、気温がかなり高くなる見込みであると予報しており、今後も発生拡大が懸念されるところです。つきましては、カビの発生防止対策の徹底に努めていただきますようお願い申し上げます。

カビの発生について
皮むき後5日から20日後の前期乾燥期間において、温度(13℃以上)と湿度(80%以上)の条件が重なるとカビが発生しやすくなります。

カビの発生防止対策について

  1. 再燻蒸を実施する。(燻蒸による効果は5日程度であるため、悪条件が続くようであれば、様子を見ながら再燻蒸する。特にヘタ周りは乾きにくく、カビが発生しやすいため、ヘタ周りが十分乾くまで注意する)
  2. 連の間隔を広げるなど、風通しのよい環境を確保する。
  3. 降雨時は、循環扇等の送風機を利用し、柿の表面に空気が滞留しないよう、干し場内の空気を撹拌させる。なお、カビが発生した果実を残したまま送風することによって、被害を拡大させる可能性があるため、カビ発生果は除去する。

渋味検査の徹底について
再燻蒸によって渋味が残りやすいため、前期乾燥終了後の渋味検査を実施する。