【なりきぜめ】
「ニほんの かきのき」熊谷元一 さく/え
(福音館書店・こどものとも 1968年)
1がつ15にちの あさ、とおくから うたが きこえてきました。
「なーりそうか きりそうか」
なりきぜめが はじまったのです。
けんちゃんの うちでも、おにいさんが、
「なーりそうか きりそうか」とうたいながら、かきのきの
みきに、なたで きずを つけます。
「なります なります なったら おかゆを しんぜます」と、
けんちゃんも うたいながら、きずぐちに おかゆを ぬりつけます。
こうして、かきのきの みきに きずを つけると、あきになって、
よい みが たくさん なると いわれています。